2011年8月16日火曜日

宍戸ヒルズカントリークラブ=アプローチ練習場など施設充実。「日本ゴルフツアー選手権」開催の名コース

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(景観的にも美しい17番ホール)
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(大型のクラブハウス。女性スタッフさんが何人も出迎えてくれた)
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(「日本ゴルフツアー選手権」開催コースであることを訴える横断幕が張られていた)
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(通路には大会参加選手のサインなどが並ぶ)
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(プロショップは充実。アパレル類が通路にまで溢れ出していた)

 日本の男子5大メジャー大会の一つ「日本ゴルフツアー選手権」を9年連続で開催してきた「宍戸ヒルズカントリークラブ」(茨城県笠間市)。東コー スと西コースの合計36ホールからなる雄大なゴルフ場だ。今回は8月中旬の平日、大会の舞台となった「西コース」をラウンドした。テレビ観戦し、記憶に残 る名場面が蘇る。レベルは全く違うが、この日も“ドラマ”の連続だった。
 テレビ中継が始まったのは、確か選手がINコースをプレーしている時から。そこで今回のリポートも10番ミドルホールから始めたい。
 なお、予めお断りしておくが、今回ラウンドしたのは「ホワイトティ」から。全長6319ヤードで、プロが戦った「ブラックティ」(7,392ヤード)より1,000ヤード以上も短い。それでもアベレージゴルファーには不満のない距離だった。
 
 「ブラック」と「ホワイト」の間に通常バックティと呼ばれる「ブルーティ」(全長6,831ヤード)が設定されており、「レッド」のレディースティと合わせて、ティインググランドは全部で4面(一部5面)。
 予約時か、当日朝、キャディマスター室に申し出て、乗用カートに青い旗を立てておけば、ハンディキャップに関係なく「ブルーティ」からプレーすることも出来る。

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(10番ミドルホール。フェアウエーのアンジュレーションが難度を高める)

 10番は356ヤード(ホワイトティ=以下同)。距離はさほど長くはないが、戸惑ったのがフェアウエーの複雑なアンジュレーションだった。
 同伴してくれた会員氏が「宍戸HCCはフェアウエーに微妙な傾斜があって、なかなか平坦な場所で打たせてくれない」と話していたが、まさにその通り。
 前足上がり、左足下がりの複雑なライから第2打をミスショット。その後は悪い方へ、悪い方へとボールが転がった。
 11番ホールは470ヤードのロングホール。「短めのサービスロングですか」とキャディさんに尋ねたら、「大会の時はパー4になります」(ブラックティからは519ヤード)。

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(11番はグリーン手前に2つのバンカー。大きな打ち上げで、ショートするとバンカー直撃)

 緩やかに左ドッグした2打目地点で目をむいた。グリーンに向かって打ち上げ。しかも、その手前に2段構えのWバンカーが大きな口を開けて待っている。
 「2オンなんて、簡単にさせませんよ」。そんな設計者の強い意志を感じる。
 グリーンに乗って、もう一度、ビックリした。奥行きが48ヤードもある縦長の3段グリーン。ピンは奥。ファーストパットは30ヤード近くもあった。
 「疲れるホールが続きますね」と会員氏に話しかけたら「次は皆さんが最も苦戦するホールです」と追い討ちを掛けられた。

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(12番ミドルホールはグリーンに向かって急な下り坂)

 12番ミドルホールは右ドッグレッグのレイアウト。ティショットを右サイドに打つと、木が邪魔になって次が打ちにくい。だが左サイドはガケ。

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(グリーン手前にはクリークがあり、要注意)

 おまけに、グリーンの50ヤードほど手前からは、スキー場のような急な下り斜面になっている。
 降り切った所にクリークが走り、そのグリーンがグリーンを縁取っているという難ホールだ。4人のうち2人がこのクリークにつかまり、スコアを崩す。

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(コース内の避雷小屋はかなり疲れていた)
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(手前に池。グリーン近くまでクリークが伸びる13番ショートホール)
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(バンカーの砂はかなり多かった)

 13番は池とクリークが強いプレッシャーを掛ける美しいショートホール(162ヤード)。

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(14番ミドルホールは打ち下ろしで、左右が狭い)
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(左足下がりのライからのショットが続いた)

 14番はグリーン近くまでダラダラと下る厄介なミドルホールだった。フェアウエーのほぼ中央に大きな木が立つ。
第2打以降、常に左足下がりの勾配から難しいショットを強いられる。「傾斜地での打ち方をもっと練習しておけば良かった」と反省。
 どのホールもひと癖、ふた癖あり、全く気が抜けない。同伴者から自然と「難しいね」との声が漏れる。

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(さるすべりの花が満開。綺麗なコースは女性が喜びそうだ)
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(長い15番ロングホール。左右の樹木で、とても狭く感じた)
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(15番のロングホールはフルバックからだと625ヤードもある)

 15番はこの西コース最長の570ヤードのロングホール。ブラックティからは625ヤードもあり、距離を考えただけでも肩に力が入る。
 しかも、左右の林がフェアウエーをグッと狭く感じさせ、何ともティショットが打ちにくい。
 ゲスト3人は「林」「チョロ」「ラフ」。結局、フェアウエーをキープしたのは、淡々とプレーした会員氏だけだった。

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(ゴルフ場ではあまり見ないユーカリの木が並んでいた)
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(ピッチマークが目に付くグリーンもあった)
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(売店ではカキ氷を販売)
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(池越えの16番ショートホール。蓮がたくさん浮かんでいた)

 16番は池越えのショートホール(145ヤード)。グリーン近くまで池が迫り、ピン位置も手前とシビアな設定。打ったボールはグリーン手前の傾斜地に落ち、弾んで池に消えた。

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(最もエキサイティングだった17番ミドルホール)

 17番のティインググランドに来たら、タテ看板に石川遼プロの顔写真があった。実はこのコースでは全ホールに、そのホールにちなんだプロの顔写真を付けたボードが立てられている。
 話題を提供すると同時に「男子プロのトーナメントを開催する超一流のチャンピオンコースなんですよ」とさりげなくアピールするのが狙いだろうと推察する。
 それはそれで構わないのだが、数多い男子プロの中でも特に人気のある石川プロの顔写真が置かれているということは「このホール、きっと何かあるに違いない」とキャディさんに尋ねる。
 「このコースのハイライト。第2打が池越えになる、とても難しいホールなんです」。それを聞いてテレビ中継で見た優勝争いでのドラマを思い出した。

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(第2打は大きな池越え)

 第2打地点に立って難しさが実感できた。左足下がりの傾斜地なのだ。何とも難儀なライから200ヤード以上飛ばさないと池を越すことが出来ない。
 「左サイドにレイアップできますよ」とのキャディさんのアドバイスを素直に聞き、手堅く刻んだつもりが、ボールはスライス。またも池の中に消えた。
 難しいが、景観的には実に美しいホール。宍戸HCCの「名物ホール」といっていいだろう。

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(この距離表示板は分かりやすいが、一部には見にくい所もあった)
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(18番グリーンの手前には深いバンカー。技の見せ所だ)

 あっという間に18番ミドルホールにやって来た。左右の高い林。細長く波打つようなアンジュレーションのあるフェアウエー。深いバンカー。転がり落ちやすい砲台グリーン。このコースを象徴するような設計だ。
 「大会でのパーオン率は17番よりも数字が低いんですよ」とキャディさんが教えてくれた。
 今でも目をつぶると、各ホールでのシーンを思い出す。そのくらい戦略的で、エキサイティングなホールが続いた。
 会員氏は「一流プロの中にも、宍戸HCCは苦手だという人がいますよ」と笑う。
 上級者ほど面白く、飽きないコース。逆に言うと、初心者にとってはあまり楽しくないコースかもしれない。
 コースの話ばかりで恐縮だが、午前中に回ったOUTコースについても簡単に触れておきたい。
 全体の印象を言えば「難易度はINコースほどは高くなく、景観の美しいホールが多い」という感じだった。

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(ショートホールからスタート)
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(ショートホールではピンの位置までの距離を1ヤード単位で表示)

 特に記憶に残ったのがまず、1番ショートホール。スタートホールがパー3というのも珍しいが、クリーク越えで景観も美しい。

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(2番のミドルホール。景観が美しい)
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(「ここが一番綺麗」とキャディさん)
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(コース内に巨大な石が登場する。石のハザードは珍しい)

 続く2番は左サイドに大きな池があり、キャディさんが「ここが一番綺麗」と紹介。3番ホールも同じ池に沿って、個性的にデザインされている。

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(避雷小屋。「シェルター」と呼ばれる)
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(コース内の休憩所前にも巨石が。石が好みらしい)
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(芝を守るために扇風機が大活躍)
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(周辺には高い山があり、丘陵コースのような景観も)
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(四角いトンネルの中を通って、次のホールへと向かう)
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(グリーンの約半分が池に囲まれている5番ショートホール)

 545ヤードの長い4番ロングホールを経て5番のショートホールは、またも新しい池とご対面。この池は折り返した7番ホールでも左サイドに登場し、「美しいコース」という印象を決定付けた。
 ちなみに6月の「大会」ではコースの回り方が変則的になるという。つまり、スタートは10番ホールから。次いで11番を回り、INコースの1番、そして2番と順番にラウンド。9番を過ぎたら12番に移り、そのまま18番へと向かうのだそうだ。
 全体としてはスケールが大きく、変化に富み、挑戦し甲斐のあるコースという印象。メジャー大会の舞台とはこういうものかと改めて認識させられた。
 プレー終了後、キャディマスター室でコースレートを尋ねた。「バックティからで74.2、レギュラーティからで71.7です」。
 「グリーンの速さは?」「9.0フィートくらいです」。この数字には同伴者が異を唱えた。「いや、今日はそんなに速くない。8.0~8.5フィートくらいでないか」。
 6月大会を現地観戦したその同伴者は当時の高速グリーンのイメージが残り、最初のうちは何度もファーストパットをショートしていた。
 「大会時より遅いのは承知しているが、それにしても重い」というわけだ。
 猛暑が続いた8月中旬にもかかわらず、コースコンディションは概ね良好。所々で大型の扇風機がフル稼働し、夏の暑さで芝が傷まないよう細心の注意が払われていた。
 これ以外にラウンド中に気付いた点が3つある。1つはグリーンまでの残り距離を示すヤード表示が「グリーンエッジ」までで、通常の「グリーンセンター」ではないこと。

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(ハンドルにはグリーンエッジからピンまでの距離を書いた印刷物が付いていた)

 乗用カートのハンドルには「今日のピン位置が手前から何ヤード奥か」を書いた用紙が取り付けてあり、キャディさんもその都度、必要なヤード数を加算して残り距離をアドバイスしていた。
 2つ目は外国人キャディさんが何人もいたこと。「契約キャディさんで、日本語も上手ですし、キャディとしても優秀ですよ」と他のキャディさん。
 そんな国際色を感じるのは、経営しているのが「森ビルグループ」ということも影響しているのだろうか。
 ちなみに今回は前半と後半とでキャディさんが交代した。前半に付いたキャディさんは熱心な方で、ティショットの狙い場所などを常に的確にアドバイスしてくれた。
 ただ、グリーン上ですぐに「ここを狙って下さい」と言われたのは戸惑った。早過ぎると、傾斜を読んだり、ラインを想像したりする楽しみをプレーヤーから奪うことになる。
 午後に同伴したキャディさんは、小柄ながらテキパキとした動きに好感が持てた。「励まし系」の方で、ミスした後に掛けられた優しい言葉に何度も癒された。
 3つ目が樹木の種類が多いこと。竹林、クヌギ、ユーカリ、松、杉、桜、もみじ、イチョウ、さるすべり・・。「ヘビを良く見かける」(前半のキャディさん)のも自然が大切にされている証だろう。
 コースの素晴らしい名門ゴルフ場は、得てしてクラブハウスが老朽化していたり、従業員のホスピタリティに欠けるところがあったりするもの。
 だが、宍戸HCCは施設面がコースに勝るとも劣らないくらい高水準だった。メジャー大会を開催するくらいだからクラブハウスが大きく、立派なのは当然。

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(ドライビングレンジ。高さの異なるティを用意)
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(この建物でボール購入のサインをする。内部には休憩所や売店がある。隣は「ドライバー控え室」)

 それ以上に感心したのが練習場だった。まずドライビングレンジ。屋根付の本格的なもので、打席数は全部で27。ボール代は30球で230円。綺麗だが、ロストボールと思われる中古品もかなり含まれている。
 正面のネット中段に250ヤードの表示。30、60、80、100、150と小刻みにヤード表示があり、中央やや右側に植えられた立ち木がコースと同様の雰囲気を演出している。
 全打席に椅子と扇風機があり、出入り口には冷えたおしぼりの用意もある。ナイター練習も出来る。天井の一部にクモの巣があったのは玉にキズ。
 ラウンドしないゴルファーも利用でき、近くには本格的なショップ兼ラウンジがあった。「打ち放題のサービスもありますよ」と女性スタッフ。

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(本格的なアプローチ、バンカーの練習場)
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(パター練習場も広かった)

 同伴者が「最高だ」と感心したのがアプローチ練習場。広いだけでなく、グリーン周辺の傾斜地から打てるのが嬉しい。パター練習場も充実しており、あっという間に時間が過ぎてしまった。

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(朝食はバイキング方式)
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(質、量ともに満足した)

 「朝食バイキングがある」と聞き、寸暇を惜しんでレストランへと向かう。料金は1,280円。選べる料理の種類が多く、ドリンクバーも付く。最初は割高かと思ったが、そうでもない。「あまり食べると、体が回らなくなるよ」と同伴者に注意された。
 昼食はざるそば(うどん)の800円から2,200円のうな重まで選択肢が広い。「夏野菜と常陸牛カレー」(1,400円)や「スープ冷麺」(1,200円)などが好評だった。コーヒーは400円でおかわり自由。細めのグラスで出てきたビール(生中)は650円。
 ただし、昼食時間が長かったのには閉口した。午前中のプレーが終了したのが11:45分。午後のスタートが1:15分。1時間半もあった。「(客を)入れ過ぎなんだ」と会員氏も嘆いていた。
 レストランからの眺めは普通。遠方まで良く見通せるが、樹木ばっかりで飽きる。手前の景観はクラブハウスの屋根(テラス)が邪魔をして良く見えない。
 施設面でもう一つ快適だったのが浴室。ぬるめの湯とジャグジー、水風呂と3つの浴槽があり、パーティションも完備。
 ホームページ(HP)では女性用の浴室をリニューアルしたことが強調されていた。

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(巨大なロッカールーム)

 同伴者はロッカールームの巨大さに驚いていた。36ホールある大型ゴルフ場なので数が必要なのだろうが、確かに凄い。日々の使用率はどのくらいなのだろうか。
 8月基本料金は西コースの場合、平日が11,800円、休日が19,800円(全てキャディ付、乗用カート利用。以下同)。10月のハイシーズンでは平日が13,800円、休日が20,800円。
 東コースの方が2,000円から3,000円安い。これは「西コースがトーナメント開催コースで人気があるから」と受付のスタッフ。
 午後2時以降ハーフプレーが出来る「薄暮プレー(セルフ)」や朝5時台にスタートする「アーリーバード」(4月~8月)など割安プランも多い。
 オープンコンペも月2回のペースで開催。2サムも「空いていれば可能」で、老舗の名門コースに比べると、営業面での柔軟さが際立つ。
 最後にアクセス。東京方面からなら電車が便利。上野駅を朝7時発の常磐線特急「スーパーひたち3号(いわき行)」に乗車すると、62分で友部駅に着く。自由席利用で運賃は片道3,190円。8:08分発のクラブバスが接続しており、ゴルフ場までは10分ちょっと。
 スタート時間が遅ければ、次の特急電車でも可能。やはり友部駅から8:40分発のクラブバスがある。
 クルマなら常盤自動車道の岩間ICで降りて、ゴルフ場まで15分あまり。友部JCTで北関東自動車道に入り、友部ICまで来れば10分強で到着できる。東京都心からは約100kmの旅路だ。
 最後に、帰りのクラブバスの運転手さんが語った1泊2ラウンド利用法をひとつ紹介したい。
 初日に1ラウンドして併設の「コテージ」に宿泊。翌朝、「アーリーバード」プランを利用して安くプレーし、高速道路が混む前にさっさと帰路につくというものだ。
 「コテージ」(5棟)はクラブハウスから徒歩で移動できる距離にあり、宿泊料金はシングルユースで7,350円、ツインユースで5,250円。「週末は満室になることもある」そうだから快適なのだろう。
 確かにこのプランなら「東コース」と「西コース」の両方が一気に回れる。

2011年8月15日月曜日

大洗ゴルフ倶楽部=壮大な黒松林。甘え許さぬ深いラフ。日本を代表するシーサイドコース

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(風格のあるゴルフ場入り口)
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(池、バンカー、松林。絵になるホール)
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(松の老木は迫力十分だ)

 「名匠・井上誠一の自信作」「わが国屈指のシーサイドコース」「男子プロトーナメント開催のチャンピオンコース」「アマチュアゴルファー、憧れの 地」・・・。水戸市の東南東に位置する「大洗ゴルフ倶楽部」(茨城県大洗町)は60年近い歴史を誇る名門コースだ。どのキャッチコピーにも迫力がある。夏 真っ盛りの8月中旬、会員氏に誘われ、喜び勇んで出かけた。「これが本当のゴルフ場だ」と実感した。

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(水戸駅からは2両編成の大洗鹿島線に乗り継ぐ)

 JR水戸駅から鹿島臨海鉄道大洗鹿島線で16分。大洗駅からクラブバスを利用し5分余りで到着する。タクシーなら1,020円。

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(どっしりとした感じのクラブハウス。高級車が続々到着)

 入り口からして風格が感じられる。周囲の松林と一体化したクラブハウス。堂々とした瓦屋根が気品を漂わす見事な和風建築だ。出迎えスタッフの表情からも、上質なクラブライフの存在がうかがわれる。

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(クラシックな佇まいを見せる受付の周辺。正面の階段を登った所がラウンジ。その左がレストラン)

 節電のためか、照明を減らした室内は落ち着いた雰囲気。左側に受付と簡素な売店。ロビーは中央に丸い柱と鉢植えが置かれているだけで、空間が広い。余分な要素が全くない。
 最近は床いっぱいにゴルフ関連商品が並び、壁や階段にも貼り紙、ポスター、商品などが溢れるゴルフ場が少なくないが、ここは正反対。チャラチャラした感じは皆無だ。
 会員氏は「シャツが外に出ていると、(スタッフから)中に入れてくださいと注意されます」と話す。先日も「短パンをはいて来たゲストが、ハイソックス持っていますか、と聞かれていた」そうだ。

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(美しい松林に囲まれたパター練習場)

 着替えを済ませて、スターティングテラスに出る。目の前にパター練習場。その周辺の景観を見ただけで、「あぁ~これが大洗だ」と心が躍った。

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(黒松の太い幹が力強い景観を生み出す)

 おびただしい数の松林。主役は黒松である。その隙間から差し込む朝の柔らかな光。

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(キャディさんは頭にヘルメット。珍しい。)
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(「歩き」でのプレー。通路も良く整備されていた)

 練習もそこそこに、この日のスタートホールであるINコース10番のロングホールへと向かう。ここでのプレースタイルは全て「キャディ付」の「歩き」だ。
 
 ティインググランドは「バック」(全長7,190ヤード、以下同)「レギュラー」(6,687ヤード)「フロント」(6,188ヤード)「ゴールド」(5,696ヤード)に分かれる。

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(INコース10番ロングホール。松の樹影が綺麗だった)

 今回、プレーしたのは「レギュラーティ」から。10番はロングホールなので504ヤードと長い。
「(プロが使う)バックティからだと、どんな景色になるのだろう」。スタートを待つ間、同伴者と一緒にそのティインググランドに立ってみた。
 はるか遠くまで続く松の樹林。手前は左右から高い松が迫り、強いプレッシャーを掛ける。「バックティだと打ち出しがグッと狭まる。大変だ」と同伴者。

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(コースは概ねフラット)

 嬉しさと緊張感の中、ラウンドを開始した。コースは平坦な林間コースで、アップダウンや池なども余りない。全体に素朴でオーソドックスな感じの設計。目に入るのは松の景勝美ばかりである。

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(密集した松林。横に出せれば御の字)
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(茶店の一部にはやや老朽化した感じも)
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(日中でも小まめにコース整備がなされていた)
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(真夏の太陽が照りつけ、傘を差しながらのラウンド)
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(「冷水機」がきちんと用意されていた)
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(突然現れた松の大木)

 左右に並ぶ大ぶりの松。どこも密集度が高い。12番ホールのようにフェアウエー上に巨木がハザードとして立ち塞がるホールも多い。

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(グリーン周りにも太くて逞しい松が目立った)

 ティインググランド周辺だけでなく、グリーン周りにも皇居前広場にあるような枝振りの良い黒松が点在する。
 
 ホームページ(HP)を見ると「当倶楽部には目通り直径30㎝以上の松が約2万5千本、うち樹齢百年にも達しようかという巨松は千数百本に及ぶ」とある。
 「大洗の松は~天然記念物級といっても過言ではない」との表現も理解できる。

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(枝振りの良い松ほどプレーヤーを困らせる)

 そんな日本的な自然美はプレーする者にとって、時に極めて厄介な存在になる。
 13番410ヤードのミドルホール。左に曲がったボールは林の2m手前で止まった。「ラフなので距離を欲張らない」と自制し、短めのクラブ3本を持ってボールの側へ。
 が、横にせり出した松の枝がボールの飛行空間を妨げている。「打てない」。右側から大きく回す術を持っていれば良かったのだが、ボールは深いラフの中。そんな芸当ができる自信も、実力もない。
 「とにかく一度、フェアウエーに出した方がいいよ」。同伴者の意見を聞き、ボールが枝にぶつからないようフェースを立ててコンパクトに振る。

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(松の枝が空中ハザードに。こんなシーンに何度も遭遇した)

 トップ気味に当り、ラフに食われて、ボールは急停車。まだラフの中だ。しかも別の松が再度、行く手を遮る。枝が大きく張り出した格好のいい松は「空中ハザード」そのものだ。
 14番のショートホール(169ヤード)には「このバンカーだけは入れてはダメ」とキャディさんの言う深いバンカーがある。

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(バンカーの上にも松の大枝がせり出す)

 そこは何とか回避したものの、別のホールでバンカーにつかまる。そのバンカーの上に、またしても松の枝がせり出している。「狙いどころは1点しかない」。悲壮な決意で臨むも、結果は実力通り。
 同伴者も同様に苦戦していた。「前週、別のコースに行き85で回った」という上級者も「とにかくラフが強くて参った」と嘆く。
 確かに他のゴルフ場のようには刈ってなく、かなり伸ばした状態。真上に行ってやっとボールが見つかるというシーンも多く、「まるで(バンカーの)目玉状態」。別の同伴者も「どう打っていいか、分からなくなっちゃった」。
 キャディさんは「ラフで止まるから、ボールが林まで行かないで済んでいるんですよ」と励ます。
 大洗GCといえば海からの強風が有名。芝の枯れた冬、その風にあおられてボールが林に突っ込んで行くシーンを想像し、本日の微風コンディションに感謝した。

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(フェアウエーに張り出した松。ごく普通に見られる景観だ)
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(バンカーが多く、花道は狭い)

 「大きく張り出した松の枝」「深いラフ」「要所に配されたバンカー」――。この3つが大洗GCの敵であり、顔でもある。会員氏の言う「長打力だけでは征服できないコース」の意味が良く分かる。
 そうした戦略性の高さや景観の美しさで、特に印象に残ったホールを以下、INコースから選んで紹介したい。

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(人工的な池を配した11番ミドルホール。箱庭的で綺麗だった)

 まず、11番ミドルホール。距離は374ヤード。第2打地点の左サイドに珍しく池があり、日本情緒を感じさせる。丸みを帯びた橋は箱庭のよう。男性的なイメージの強いこのコースで、ちょっと異彩を放つ。

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(16番のショートホールは正面に海が見える)

 16番は218ヤードの長いショートホール。真正面に海が見え、景観的にも素晴らしい。「海から強いアゲンストの風が吹く時は、プロでもドライバーを持ちます」とキャディさん。
 グリーンの奥の景色が抜けているので、錯覚でピンが遠くに見え、一層、距離が長く感じる。

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(海沿いの松の木は、みな同じ方向に傾いている。風の強さがわかる)
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(海が見えると、あの津波を思い出す。ここは高台にあり、波は来なかった)

 続く17番は太平洋に平行して造られた418ヤードの長いミドルホール。左側に青い海。ついつい「(東日本大震災で)津波が来た時は大丈夫でしたか」とキャディさんに聞いてしまった。
 「ここは高台にあるので、全く津波の影響はありませんでした」
 続いて午後に回ったOUTコース。4番は大洗GCでは最も短く、美しい池越えショートホール(133ヤード)。平坦な林間コースはとかく景観が単調になりがち。池があるとやはり印象が強い。

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(池の周囲はコンクリートで固められていた)

 ただ、池の縁がコンクリートと小石で固められていたのには違和感を抱いた。「豊かな自然」の中に突然、人工的な要素が入り込んで来るからだ。砂地などいろいろ理由があってのことだろうと推察する。

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(5番ホール。ハンディキャップは「1」。フェアウエー右サイドにあった松林。なんとも厄介だった)

 5番ミドルホールは最も強烈な印象を残したホールだった。距離は414ヤードと長め。コースがS字型に曲がり、正面右に中之島のような松林がある。
 これが実に曲者だった。フェアウエーセンターに打ったボールはやや右に転がって、ちょうど松林の横に。コースが右にカーブしているので完全にスタイミーになる。もっと思い切って左サイドを狙わなければいけなかったのだ。
 ほんの僅かな位置の違いで、後の展開がガラリと変わってくる。「せっかく会心のショットだったのに…」。“不運”に心が乱れる。
 ガマンして刻んだはずの第2打を今度はミス。無理して打った第3打が傷口を広げ、寄らず入らず。結局、コースに翻弄されたまま「終わった」。

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(右側の松林がショットの狙い目をグッと絞っている)
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(アゴの高い、難しいバンカーに手こずらされた)
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(所々にこうした巨大な松が姿を現す)
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(グリーン上では、微妙な傾斜に何度も悩まされた)

 コースレートは「バックティ」からが74.4、「レギュラーティ」からが72.0。「フロントティ」からなら69.7なので、良い思い出を残したいなら「フロントティ」からのプレーをお薦めする。
 ただ、「こんな名コース。次回もぜひ(後ろの)レギュラーティからプレーし、堪能したい」というのが、気を取り直した後の全員一致の意見だった。
 圧倒的コース力の前には些細な事象と言われるのは承知の上で、ラウンド中に気づいた他の点を列記する。

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(グリーン中央まで残り100ヤードを示す白い線。見えにくかった)

①グリーンまでの残り表示が見にくい。松の木に白い横線で100ヤード(1本)、150ヤード(2本)、200ヤード(3本)と表現されているのだが、どこも松が密集し、見つけにくいのだ。
 標識が目立つと「セルフプレーのゴルフ場」のようでイメージダウンになるとの判断なのだろか。

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(フェアウエー上に、こうしたヤード表示があって便利)

 キャディさんは「(フェアウエー上の小さな)マンホールに数字が書いてあるので、そちらを見ています」という。

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(ラフ。意外にベアグランドが多かった)

②ラフに「ベアグランド」が目立った。コースメンテナンスも超一流と期待していただけに、不思議な感じがした。キャディさんは「ここは砂地で水の流れが速く、(芝が)持って行かれちゃうんですよね」と解説。
③そのキャディさん、スタート前に各自のクラブ確認はしたが、特に挨拶めいた言動はなかった。
 グリーン上から立ち去るのも早かった。ボールを拭き、ファーストパットのアドバイスを済ませると、さっさと次のホールへ行ってしまう。これが大洗流なのか。他のキャディさんはどうなのだろう。

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(場所によっては近くに住宅や道路があり、防球ネットが必要な個所もあった)

④開発当時、砂丘と松林だけだったこの地も、いまや住宅や生活道路が近くまで迫る。このため道路沿いには高い防球ネットがそびえる。景観的には好ましくないが、安全を考えればやむを得ない措置。
⑤キャディマスター室で「グリーンの速さ」を尋ねた時に「測っていません」と返事されたのにも戸惑った。当然、硬さや速さは承知していると思い込んでいたからだ。
 「9フィートはないですね。8.5フィートくらいでしょうか」。意外に大雑把だった。
 悪い点ばかりではない。「さすが」と感じたこともある。1つはOBゾーンがないこと。当然、「前4」のティマークも存在しない。
 曲がったボールが紛失球となって先に進めない場合もある。危ないと思ったら自分で暫定球を打っておくのがマナー。ここは「進行優先」ではなく「プレー優先」なのだ。これが本来のゴルフの姿。

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(ベントのワングリーンは広かった)

 大洗GCは「砂地での芝の育成」と「松くい虫との戦い」の歴史だったという。改修を繰り返し「現在はベント芝のワングリーン」だが、不自然さは微塵もない。グリーンに向かって狭まって行くコース設計は素晴らしい。
 各ホールの長さに変化があるのも特筆ものだ。ロングホールは最長と最短で55ヤード、ミドルホールは同86ヤード、ショートホールは同85ヤードもの差がある。
 それだけ様々なクラブを使いこなさないと攻略できないわけで、知れば知るほど良く出来たコースであることが分かる。
 コースの話が長くなってしまったので、気になるプレー料金や設備にテーマを変えよう。
 開場は1953年(昭和28年)10月。ラウンドするには「会員の紹介」が必要。受付は2ヵ月前から。
 ただし、裏技がある。地元の「大洗パークホテル」「大洗シーサイドホテル」「大洗ホテル」に宿泊し、各ホテル経由申し込めば会員の紹介なしでもプレーできるのだ。
 さらに、自分が所属しているゴルフ場があれば、そこの支配人経由でも予約が可能。知っておいて損はない。
 ビジターのプレー代は平日が15,750円、休日が21,000円。これにキャディフィ(3,150円=4バッグの場合)や諸経費(3,486円)等が加算され、平日で22,543円、休日で27,793円となる。さすがに高い。
 季節優待料金制度はある。7月から9月末までは平日15,000円、休日22,000円。12月から3月末までも同様に安くなる(今冬の優待料金は未定)。

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(ドライビングレンジ。開放的で気持がいい)

 ドライビングレンジは15打席。両端に大型ミラーを設置。距離は250ヤード強。200ヤード地点に松の木が植えられ、コースと似た雰囲気で練習できる。
 ボールは24球で157円と安い。全てロストボールらしき中古品だが、綺麗で問題はない。

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(落ち着いた感じのキャディマスター室)

 キャディマスター室は簡素な造り。窓に「ハンディキャップ15以内、4人で計50以内なら、バックティからのプレーOK」の貼り紙が出ていた。

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(レストランは落ち着いた雰囲気)

 レストランは木の素材を生かし、上質感が漂う内装。猛暑ということもあって奥に「冷房室」が用意されていた。
 メニューは和洋中10種類以上あり、選択肢が広い。ざるそば525円、カレーライス840円、ハンバーグステーキ1260円、ビール(生中)は556円。ツマミの種類も多い。
 会員組織がしっかりしている名門ゴルフ場の食事は、比較的安いことが多い。ここも頑張って抑えている感じがして好感が持てた。
 隣接しているラウンジも重厚感があり、メンバーさん数人が寛いで談笑している。羨ましい光景だ。

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(ロッカーは意外なほど「普通」だった)

 ロッカーは本数こそ多いがスチール製で、予想していたほどの高級感はなかった。トイレはリニューアルされ、個室(7つ)も広くて使いやすかった。
 脱衣場は山小屋風の天井が印象的。ただし、外が見えず、閉塞感が残る。その分、浴室から眺められる外の景色は綺麗だった。
 浴場の角に浴槽が設けられており、パター練習場や10番のコースの一部が見え、心と体が癒される。洗い場にパーティションはない。
 東京からは約120㎞の距離。クルマ利用なら常磐自動車道→北関東自動車道ルートで「水戸大洗IC」へ。高速道路を降りてからは15分もかからない。
 「せっかく大洗まで来たのだから」という人向けにロッジが併設されている。シングルで1泊4,200円。売店には「岩のり」など地元特産の海産物が並ぶ。冬は鮟鱇鍋が名物だ。
 受付カウンターで「大洗の宿 マップ」と題したパンフレットを見つけた。「ホテル・旅館」だけでも30軒近くが掲載されている。11月には「大洗あんこう祭」も開催される。
 冬に向けて、なんとも贅沢な夢が広がった。