2011年8月28日日曜日

筑波東急ゴルフクラブ=筑波山を仰ぎ見る美しい林間コース。高級感とカジュアル感が交差する不思議なバランス

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(正面に筑波山。桜などコース内には樹木の種類も豊富だ) 

 ゴルフ仲間が立て続けに「筑波東急ゴルフクラブ」の会員になった。8月後半の休日、そんな仲間に誘われ、一緒にラウンドした。名前の通り東急グ ループを代表するゴルフ場の一つ。経営は「東急リゾートサービス」。人気の「勝浦東急ゴルフコース」(千葉県)や「ニセコ東急ゴルフコース」(北海道)も 同じグループだ。名前の高級イメージから接待コースを想像したが、意外にも敷居は低かった。

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(天井が高く、高級感のあるラウンジ)

 クラブハウスを入り、まず驚いたのが正面のラウンジ。一段低いフロアにゆったりとソファが並び、天井まで届く大きな窓からは朝の木漏れ日が差し込む。所々に置かれた和風デザインの照明が、上質な空気感を生み出している。

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(正面が玄関。手前はプロショップ。空間が広い)

 受付脇のプロショップにはゴルフ関連商品のほか、地元特産の「筑波北条米」や「つくば産 息吹卵」などの土産物が並び、接待需要にも応えられる高級ゴルフ場というのが第一印象だった。

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(ロッカーの下部にある狭い台に腰掛け、靴を履き替える)

 ロッカールームはちょっと違った。外からの光が入って明るく、閉塞感はないものの、特に高級といった感じではない。ロッカー間に椅子がなく、むしろ不便でさえある。

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(バッグ置き場。側のキャディマスター室ではスタッフが宅配便の手続きも担当していた)

 スターティングテラスへ出る。乗用カートがズラリと並び、担当スタッフらが慌しくキャディバッグを積み込む。だがバッグ置き場周辺はスペースが狭く、他の乗用カートが側を通るたびに作業が中断する。雰囲気もカジュアル感覚だ。
 キャディマスター室でコインを購入。100mほど離れた練習場へと向かう。OUTコース1番ホールの先にあったドライビングレンジは、期待に反して完全な「鳥カゴ」。

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(「鳥カゴ」の練習場。6席だけだが、混んではいなかった)

 全部で6打席。先のネットまで40ヤードくらいしかない。天井が高めなのが救いだが、1カゴ(30球)も打てば十分。綺麗な白球とやや黄ばんだ中古ボールとが半々。やはり高級ゴルフ場の感覚ではない。
 キャディマスター室で「バンカー練習場はありませんか」と尋ねたら、「バンカーはありませんが、アプローチ練習場ならありますよ」。

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(アプローチ専用の練習場。これは嬉しかった)

 練習場には力を入れていないと思っていただけに、これは意外な返事だった。行ってみると、専用グリーンの周辺で5~6人が熱心に練習している。
 皆、ピンを目がけてボールがポンポン打つので、自分のボールを拾うのが大変なくらいだ。

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(パター練習場。芝の状態は良かった)

 パター練習場は2面。1面は「CLOSED」で使えるのは1面。2段グリーンになっていて本番と同じ感覚で練習できるのがいい。
 立派なアプローチ練習場とパター練習場があるのに、なぜドライビングレンジが「鳥カゴ」だったのか。高級感とカジュアル感が交差する微妙なゴルフ場である。

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(落ち着いた感じのクラブハウス)

 クラブハウスの階段近くで、「選べる お気軽朝食」と書かれた看板を発見。全て500円で8種類の中から好きな朝食が食べられるという。
 「朝ラーメン」か「朝カレー」かと迷っていたら、女性スタッフさんが「まかない丼がお薦めですよ」。食べてみたら美味しく、ボリュームもたっぷりだった。
 周囲のテーブルは客でいっぱい。隣の席の客は「自家製はちみつレモン」(350円)と「生梅スカッシュ」「(525円)というオリジナル商品を注文していた。この朝食シーンはカジュアル感覚。
 「東急」ブランドのイメージから、てっきり「キャディ付プレー」と思っていたら、会員氏が選んだのは「セルフプレー」。「平坦なコースで、あまりトリッキーでないからセルフでも大丈夫」とのこと。
 開場は1977年(昭和52年)10月。当時は全て「キャディ付きプレー」だったようだが、その後、「セルフプレー」方式を導入したという。男性スタッフさんにその時期を尋ねたら「だいぶ前から」との返事だった。
 今では「キャディ付プレー」と「セルフプレー」とを無条件で選択できる。これも高級感とカジュアル感が混在する表れの一つだが、選択肢があることは利用者にとって良いことだと考える。
 ちなみに、会員制ゴルフ場ではあるが「会員の紹介、同伴」がなくてもネットなどを通じて誰でも申し込める。敷居は思った以上に低い。
 設計は名匠・井上誠一氏の跡を継いだ宮澤長平氏。30年以上の歴史を経て、樹木は太く、逞しさを増し、端正な林間コースに仕上がっている。

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(スタートホール近くには花壇も)

 この日のスタートはINコース10番ミドルホールから。前の組は「キャディ付」、後ろの組は「セルフ」だ。

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(10番ホールはクリークが走る)

 左右の深い林とフェアウエーを横切る2本のクリークが高い戦略性を求める。油断できないスタートホールと直感。

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(INコース10番ホール。正面に高い鉄塔)
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(ティショットは「鉄塔の右サイド狙い」)

 そんな堂々とした林間コースに余計なものが1つあった。正面にそびえ立つ高圧線の鉄塔である。同伴者は「あの鉄塔の右側が狙い目だね」と気にするそぶりを見せなかったが、どう考えても景観的には目障りである。

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(派手な色に塗られた鉄塔がしばしば登場する)

 こうした鉄塔は他のホールでも時々顔を出し、豊かな自然とのミスマッチを印象づける。
 電力の安定供給が最重視される今日、これ以上言うとお叱りを受けそうだが、きっと設計者も同じ気持でいることだろう。
 コース内の施設は一部、老朽化が進んでいた。10番ホールでもティインググランド脇にあったスタートハウスはかなり疲れていた。

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(売店の外見はさえなかったが、営業は熱心)
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(コース内にある「お手洗い」)

 コース内の売店では女性スタッフがテキパキと対応。
 「お手洗い」と大きな看板の出ていたトイレは外観こそ冴えないが、
 内部は綺麗に整備されていた。
 コースはバックティからだと全長6,704ヤードあり、申し分ない長さ。レギュラーティからは6,214ヤード、レディースティからだと5,356ヤードに短縮する。
 ティインググランドは「バック」「レギュラー」「レデイース」の3面だが、スペースにゆとりがあり、もう一つティマークを置いて、4面としてでも 使える広さ。「4人の合計ハンディキャップが42以内(ホームページでは60以内と表示)ならバックティから打てる」(キャディマスター室のスタッフ)と いうルールだ。
 この日もバックティ利用を示す「青い旗」をなびかせて走る乗用カートを何台も見かけた。
 コースレートはバックティが71.6(メイングリーンの場合)、レギュラーティが69.7(同)。2グリーンでサブグリーンの方が多少易しい。

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(グリーンの状態は悪かった。早く元の状態に戻ってほしい)
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(一部のホールでは大型扇風機が活躍)

 グリーンといえば、今夏の暑さで相当痛んでいた。メイングリーン養生のため、今回使用していたのはサブグリーン。所々で地肌が露出し「今日は芝目も何もあったもんじゃないね」と同伴者もかなり不満顔だった。
 「現在使用しておりますSG(サブグリーン)は、一部コンディションが悪く、ご迷惑をお掛け致します」との貼り紙が出ていたので、ゴルフ場側も事態を深刻に受け止めていることは間違いない。
 昼休みに男性スタッフに事情を聞いた。「今年は猛暑にやられ、グリーンが痛んでしまいました。でも去年の方がもっとひどかったので、それよりはマシかと・・・」。
 ちょっと疑問が湧いた。クラブハウス前のパター練習場のグリーンは良好な状態を保っていた。同じ茨城県内にはコンディションの良いゴルフ場もたくさんある。同じ気象条件下で、なぜ荒れてしまったのか――。
 会員氏は「今年も何回か来ているが、こんな状態は初めて。普段はとても良い状態なんですよ」と懸命にリカバリー。早急な回復を期待したい。
 グリーンの問題を除けばコースそのものはハイレベルだった。午前中に回ったINコースは10番以降も戦略性の高いホールが続いた。

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(各ホールは樹木でしっかりセパレートされていた)
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(残り150ヤードを示す杭)
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(ティインググランドから230ヤード地点に置かれたフラッグ。これを狙ってティショット)
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(ラフは刈ってあったが、場所によってはかなり伸ばした所も)
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(INコースは立ち木のハザードが目に付いた)

 各ホールで難易度を高めたのが、フェアウエーに立つ大きな樹木。ティショットを曲げると第2打が必ず枝に引っかかるような場所に巧みに配されている。景観的にも立ち木があると無いとでは大違いだ。

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(正面に見える3本の木が厄介)
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(左ドッグレッグの14番ホールには案内板が設置されていた)

 12番は右サイドに2本、13番は正面に3本の樹木が並ぶ。最も困ったのが池越えの14番ミドルだった。

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(14番ホールの第2打地点。木越えで攻めるしかない)

 第2打地点から急激に左に曲がる個性的な設計のホールで、真っ直ぐに打ち出されたボールは、目印として置かれているフラッグ近くに着地。だが、そこで左を向くと2本の大樹が立ちふさがって、グリーンを堅くガードしている。

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(15番ショートホール。高い松の木がグリーンをガード。左サイドはOBゾーン)

 15番ショートホールのグリーンは左。手前の高い木を越すか、右からドローで回さないとワンオンしない設計。16番もフェアウエー右サイドに松林が控え、サブグリーンを狙いにくくしている。
 全体にフラットで平凡になりがちなコースを、立ち木を上手く配することでバラエティに富んだ、面白いコースに仕上げている。

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(コース正面に見える筑波山。綺麗だ)

 立ち木に悩まされたINコースに比べ、午後に回ったOUTコースは雄大な筑波山が眺められ、眺望の良さが際立った。

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(乗用カートで「大池」の橋を渡る)

 最初に雄姿を見ることが出来たのは、コースのほぼ中央にある「大池」を渡る橋の上から。その後はティインググランドから、フェアウエーから、グリーン上からと何度も楽しむことができた。
 事前にホームページ(HP)を見て楽しみにしていた「大池」は大きな貯水池で、ハザードの役割を果たすものではなかった。
 ラウンド中はほとんど姿を現さず、景観的にも印象が薄い。やはりこのコースは筑波山が「顔」である。

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(クリークの上にはネットが掛けられていて、下の水は見えない)
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(メイングリーンとサブグリーンが離れている3番ホールには珍しく「案内板」があった)
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(「今年は松くい虫にやられ、けっこう松を切った」という)
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(景観によっては、高原にいるような気分になれる)
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(突然、巨大なタンクが出現し、ちょっとビックリ)
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(立ち木にもいろいろな種類があった)
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(7番ショートは池を抱えた美しいホール)

 今回は好天にも恵まれ、好スコアで回ったプレーヤーが多かった。感想を聞くと「2グリーンの間に厳しいバンカーがなく、花道が広い」「グリーンも 状態は悪かったが、嫌らしい傾斜はなく、比較的素直」「ラフが刈ってあり、深くて脱出できないという場面はなかった」「OBを打っても “前4”がかなり前で、スコアの大崩れにつながらない」などを理由に挙げていた。

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(「前方特設ティ」はかなり前。ライバルからは不満の声が出た)

 確かに「前方特設ティ」がティインググランドから280ヤードも先に設けられているホールもあり、「ここからだと楽だなぁ~」という同伴者の呟きを耳にした。
 「グリーンは状態の良い時でも比較的遅め」(キャディマスター室スタッフ)だそうで、そうした意味では初心者でも楽しめるコース設定になっている。
 宣伝文句風に言えば「上級者から初心者までが楽しめる美しいコース」ということかもしれない。HPの「コース案内」に各ホールのレイアウトと写真があるので、詳しくはそちらを参照して頂きたい。

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(乗用カートに搭載されていた「コースガイド」)

 プレー中、同伴者の1人が「グリーンまでの残り距離が分かりにくい」とぼやいていたのが気になった。
 乗用カート内には「コースガイド」が用意され、ホール全体のイメージはつかめる。しかし、ハザードまでの距離などは書かれていない。「初めてだと、セルフではプレーしにくい」というのだ。
 セルフプレーヤーが増えていても、コース案内はまだ「キャディ付プレー」を前提にしたままになっているのかもしれない。

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(階段の壁には美しいコースの写真がいっぱい)

 冒頭のクラブハウスに場面を戻したい。レストランに向かう階段の壁には、コースの美しいシーンを映した写真が多数展示され、高級感や文化性を演出している。

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(レストラン。外のテラスには白い椅子とテーブルが並んでいた)
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(時期によっては「ランチバイキング」もある)

 レストランの内装はどちらかといえばカジュアル。入り口には地酒「男女川」の樽がデンと置かれ、壁に貼られた「ハイボール、はじめました」のポスターも目を引く。
 ランチメニューはざる蕎麦(うどん)1,050円から2,520円の鰻重まで11種類。珍しいので注文した「冷やしカレーうどん」は1,365円。ビール(生中、プレミアムモルツ)は787円。
 ビールを飲んでいると、女性スタッフがワゴンを押して「おつまみ」の販売に回ってきた。接待コースに良く見られる光景だ。
 メニュー表には「おみやげ」が大書されていた。「ミックスピザ」(1,260円)「コロッケ5つ」(630円)「おはぎ6つ」(同)と、こちらは庶民的である。

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(脱衣場。右側の扉が浴場への入り口。外の光が良く入る)
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(浴室前には濡れた靴を乾かす機器が備えられていた)

 トイレは清潔感があり、個室(6つ)も横幅が広くて使いやすい。脱衣場はちょっと狭い感じ。浴室は周囲の半分以上が大きな窓で明るい。
 外には庭園風に植えられた低木が並び、それなりに整備されているが、素晴らしい景観というほどではない。
 このゴルフ場のもう一つの特徴はプレー料金の多様性にある。「通常料金」(乗用カート利用のセルフプレーの場合)はハイシーズンの平日で10,900円、休日で21,000円。OFFシーズンは平日が9,500円、休日が17,000円。平日の安さが目立つ。
 このほか、プランによっては500円から2,000円近く安くなる「Web料金」の体系がある。
 また、同じ料金か、日によってはそれ以下の料金で昼食や朝食が付いたり、季節によっては「昼食バイキング」が付いたりする。
 例えば、2月上旬の平日は8,500円で昼食付。実質的なプレー代は7,000円程度とかなり安い。他にも「月曜セルフデー、弁当付」「組割り」 「10時台スタート限定料金」「男女ペア冬季限定カップルプラン」などなど、割安感に訴えるプランは盛りだくさんに用意されている。

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(「コンペパック」も充実し、人気がある)

 営業スタッフさんに「コンペパック」について尋ねたら「対象は3組10人以上ですが、相談に応じます。パーティメニューも1,050円と 1,575円の2コースありますが、それ以外も予算次第で対応します。パックなら昼食付でお得。昼食時のワンドリンクサービスはアルコールもOKですよ」 と押しまくられた。
 営業熱心なので、じっくり調べてプレー日を選べばコストパフォーマンスの良いラウンドが楽しめるはずだ。
 なお、キャディフィーは平日が+3,150円、休日が+3,675円と意外に高い。1.5ラウンドする場合も、追加料金はセルフで+3,000円、キャディ付で+5,000円。
 早朝プレーは7、8月の2ヶ月間で終了してしまったが、午後プレーなら年間を通じて実施している。
 最後に「アクセス」について簡単に触れておきたい。「つくばエクスプレス」利用が便利だ。
 休日は秋葉原駅発7:24分の快速電車に乗車すると、つくば駅着8:09分。8:20分発のクラブバスに接続しており、8:50分には到着できる。
 クラブバスはもう一本、同駅7:00発の便もあるが、さすがに早い。平日は快速電車の時間に合わせ、出発時間が8:30分に変更になる。いずれにしても、秋葉原駅からの所要時間は1時間半弱。
 クルマ利用の場合は常盤自動車道の桜土浦ICからが最も近い。ただし、東京方面からなら手前の谷田部ICで降りても道路が良く整備しているのでスイスイ走れ、所要時間は余り変わらない。約40分。
 クルマで来場した同伴者は「高速道路を降りてからが意外に遠い」とぼやいていた。
 確かに、各シーンによって多様な表情を見せるゴルフ場だが、複雑に考えず「上質なコースを楽しめる手段が幅広く用意されている」と割り切れば分かりやすい。
 ラウンドしてみて、ゴルフ仲間が会員権を購入した理由が分かるような気がした。

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